MENUCLOSE
CROSS TALK

CROSS TALK Vol.03

#海外

「グローバル建築人」を育てる三菱地所設計の海外勤務・派遣制度

海外での実務経験を経て知った、世界と日本の建築環境とは?

三菱地所設計では、当社の海外の2つの現地法人(中国/三菱地所設計諮詢(上海)、シンガポール/Mitsubishi Jisho Design Asia)をはじめ、三菱地所グループ各社の海外現地法人への出向に伴う海外勤務に加えて、グローバル人材の育成を目的として、各種の海外派遣研修制度を設けています。
当社現地法人への短期研修派遣、海外の設計事務所へのトレーニー派遣*などを経験した3人の社員に、
現地での仕事や生活について聞きました。
*トレーニー派遣とは、社内公募・選考を経て、海外の設計事務所へ実務派遣を行う制度のこと。

MEMBER

トークメンバー

仲田 圭佑

仲田 圭佑

意匠職能 / 2013年入社

建築設計一部および二部にて、銀行の支店や放送局、東京・丸の内での大規模再開発プロジェクトの設計に従事した後、入社6年目に海外短期派遣制度により三菱地所設計諮詢(上海)にて2か月を過ごす。一時帰国を経て同社に出向、約6年半(入社7〜12年目)にわたり、都市のマスタープランから建築単体の設計までに幅広く携わる。現在は、本店でGlobal Design Officeに所属。

谷口 洵

谷口 洵

構造職能 / 2017年入社

構造設計部にて、超高層オフィスや専門学校、病院など、多様なプロジェクトの構造設計を担当。入社7年目に海外短期派遣制度により三菱地所設計諮詢(上海)にて3か月を過ごす。現在はリノベーション設計一部、Global Design Officeに所属。中国のIT企業案件(海外設計案件)などに携わっている。

渡邊 眞奈

渡邊 眞奈

意匠職能 / 2020年入社

建築設計一部にて、企業のR&D施設や寺院、オフィスの設計や監理を担当。入社5年目に海外トレーニー派遣制度により、英国・ロンドンの設計事務所で1年間にわたって研鑽を積む。現在は建築設計一部に所属、大規模木造オフィスや、商業施設に携わっている。

THEME 01

三菱地所設計で「海外で働く」を実現する

仲田:私は、それまで海外プロジェクトに携わる機会が全くなかったのですが、当時担当していた丸の内の再開発プロジェクトが竣工したタイミングで、海外短期派遣制度を活用して、中国・上海にある当社の現地法人である三菱地所設計諮詢(上海)に2か月間行かせてもらいました。こういう制度があるけど、という話を聞いて、真っ先に手を挙げました。同じタイミングで工務職能と土木職能からも1人ずつ派遣されていたこともあり、お互い協力して日々の生活や言葉など、さまざまなハードルを乗り越えていった気がします。2か月だけの滞在ではあったものの、生活環境や設計プロジェクトにおける日本との規模や速度の違いに衝撃を受け、日本に戻って改めて異動の希望を上司に伝えて……、それから6年半にわたって現地を拠点に仕事をしました。谷口さんも去年、短期派遣で上海に来ていたけど、実際に体験してみてどうだった?

谷口:本店に比べて事務所規模が小さいこともあるかと思いますが、想像以上に人間関係が濃密で驚きました。現地には、日本語が分かる、年齢の近いスタッフが多かったので、意外とコミュニケーションには苦労しませんでしたね。私も派遣期間はわずか3か月間でしたが、中国ならではの成長を遂げているIT企業のオフィスの内装設計や、国内では味わえない大規模開発のコンペを構造エンジニアの観点からコーディネートしました。中国語もわりとすぐに聞き取れるようになって、現地での生活も楽しめました。ただ、プロジェクトの進め方には苦労したというか、日本との違いに戸惑うことも多かったですね。

仲田:1歩1歩、着実に詰めていく日本のやり方ともまた違って、「2歩進んで3歩戻る」かのような(笑)。当時は私の担当プロジェクトでも、すごく進んだな、と思ったら、いきなりストップする、といったことがよくありました。

谷口:中国の大手IT企業のオフィス計画の打ち合わせでも、アジェンダがほぼない中でいきなり物事が決まり、翌日にはもう詳細図が進んでいる、みたいなことがたくさんありました。「一度会社に持ち帰って検討する」といったクッションを挟まず、基本的には即断即決。とにかくその場で決めることが迫られているような感覚があり、確実にメンタルは鍛えられたと思います(笑)。こういうとき、イギリスではどんな感じなのかな?

渡邊:仕事の進め方そのものは日本とあまり違わない印象ですが、ロンドンは歴史ある建築が数多く残る街なので、開発許可が下りるまでが長いんです。なぜ、わざわざ新しい建物を建てなくてはならないのか、行政を説得するところから始めるのですが、いつ許可が下りるのかも、そもそも下りるのかも分からない。日本以上に「既存の建築物から再活用できる部分を探す」ところから考え始めねばならない、という違いはあります。
改修プロジェクトが多く、私自身も既存の建物をオフィスにリノベーションする、といったプロジェクトも担当しましたが、そのためロンドンにある設計事務所は大抵どこも中東地域の新築プロジェクトを手がけていました。中東でラグジュアリーホテルを設計するプロジェクトに関わった時は、気候や歴史から多国籍なチームでリサーチを重ね、時差や休日の曜日も違うメンバーと仕事を進めていくのがとても刺激的でした。

仲田:私は6年半で40近くのプロジェクトを担当しましたが、コンペやマスタープランも多く、残念ながら出向期間中に竣工した物件はなかったんですよね。あとは、私たちは現地では《外資系設計事務所》という扱いになるので、要求されるものごととして、現地のローカル設計事務所よりもさらに、「デザインアーキテクト的な立ち振る舞い」が求められるというか。それはそれで新鮮でもあり、面白味はあったと思います。私と谷口さんはアジア圏だったわけですが、渡邊さんは、なぜ派遣先にイギリスを選んだの?

渡邊:もともと海外には興味があって、トレーニー派遣制度の存在は就活の時に当社を志望した動機の1つでもあったのですが、入社後は目の前のことに必死で忘れかけていました(笑)。当時、海外の設計事務所との協働プロジェクトに携わり始めたのですが、チームにこの制度を経験した先輩が何人もいて、やっぱり私も行ってみたいな、と。相談した当時の部長や上司に背中を押してもらえたのも決め手でした。イギリスを選んだのは、学生時代はベルギーに留学していたので、今度は英語圏がいいなと。谷口さんも、上海に行かれる直前にそのプロジェクトで一緒でしたよね?

谷口:そうそう、ちょうど設計が佳境を迎えていた時期です。打ち合わせなどのやり取りも全部英語で進んでいたので、私もジワジワと海外経験の必要性を感じていました。これは帰国後に気がついたことですが、実は当社には海外での設計や海外事務所との協働プロジェクトが結構あり、意外と大小含めて数が多い。グローバル化の中で、これからもこうした業務が増えていくことを見据えると、語学力そのものというよりは、仕事の進め方やコミュニケーションの取り方といった経験が絶対に生きてくるだろうと感じます。

THEME 02

国と国を超えてつながる「設計者のマインド」

谷口:職場環境という面では、上海の事務所内での上下関係がかなりラフなことに驚きました。そもそも、当社は垣根をつくらず風通しのよい会社だと思っていましたが、中国では日本ほど敬語を用いないこともあって、より一層そういった印象を感じましたね。また、現地の服装の自由さも新鮮でした。日本のビジネスシーンではあり得ないようなラフな装いで打ち合わせに参加している人がいると思ったら、実は大企業の役員で後々驚いたこともあります。

仲田:そうですね、中国に関して言えば服装や髪型など自由な部分は多かったなと思います。あとは上海現地法人の中国人設計者など、いろんな人と仕事を進める中で、同じアジア人で共通する部分とか、設計者として同じマインドをもっていると感じるシーンも多かったのが印象的でした。

渡邊:私がいたロンドンの事務所でも、プロジェクトチームが立ち上がる時は、年齢関係なく「どんなスキルを持っているか」次第で集められていました。最初は誰がイニシアティブを取るのかすらはっきりとは決まっていなくて、徐々に設計主管が決まっていくのですが、主管になると、基本的にそのプロジェクトに専念することになります。個人が持っている良さやスキルを最大限発揮し合い、プロジェクトが終わったらチームは解散、というスタイルでした。
子育て中の人や副業をしている人などは、自分の裁量で週に3~4日の勤務にすることができたり、休日を買えたりと、自由な環境があるのですが、評価は非常にシビアです。私がいた事務所に限らずロンドンの色々な事務所では、成果がイマイチだったり、会社の業績が悪くなったりすると、契約終了になるケースは珍しくなかったですね。

仲田:そのあたりは日本とも上海とも違うね。そういう環境ではどのようにコミュニケーションを取っていくんだろう?

渡邊:スタッフの入れ替わりが多い分、社内イベントも多いので、そういう場でお互いを知っていくという感じです。ロンドンは本当に多国籍な都市で、考え方や受け取り方も人それぞれ。最初はちゃんと相手を理解できるか、相手に理解してもらえるのか不安もありましたが、コンペの打ち合わせにしっかりコンセプトをつくり込んで臨んだとき、その提案が最後まで使われることになって、すごく嬉しかったです。また、社会情勢的に自国で働けなくてロンドンに来た、という人もたくさんいたのが印象的でした。戦争で故郷を失った人とデスクを並べて仕事をする。こうしたことは日本では経験したことがなかったなと。

谷口:私も、一番の収穫は人と人のつながりを一気に広げることができたことだと思います。現地はもちろんですが、本店との協業もたくさんあったので、社内の人脈も広がりましたね。いま取り組んでいる中国の新築設計設計プロジェクトは、上海で友達になったスタッフに翻訳に入ってもらいながら進めています。海外でも三菱地所設計ならではの質の高いエンジニアリングを提案できるのは、こういった友人たちのおかげだと感じています。

THEME 03

それぞれの海外暮らしの味わい方

渡邊:海外トレーニー派遣の魅力の1つが派遣先の国も事務所も自分で選べるところです。私は設計だけでなくリサーチもやっているところで働いてみたいと思って事務所探しを始め、最終的にはロンドン駐在経験のある上司が間をつないでくれて、トレーニー先が決まりました。また、ヨーロッパならではの古い建物に住みたいと思い、築200年のアパートメントを探して契約しました。事務所も住まいもロンドンの中心部で、毎日が楽しかったです。上海での暮らしはどうでしたか?

仲田:物価は東京より少し高い印象を受けました。でも中国は交通機関が安いので、年に2回ある長期休暇などを使って、中国国内のいろいろな都市や建築を見に出かけました。人口も多いけど、その分、国土も広いので、各都市のイメージもそれぞれ独立していて、それぞれの都市ごとの魅力がありました。特に北京は道路幅が広くて、中国の首都としての規模の大きさに圧倒されました。ちなみに新幹線の駅だけは東京駅並みに激混みです(笑)。

谷口:私は会社が借り上げているサービスアパートメントで、非常に快適に過ごしていました。短期間でしたが、しっかり太って帰ってきました(笑)。

THEME 04

海外での「成長」を設計者人生に活かす

渡邊:海外で働いて改めて感じたのは、三菱地所設計の「総合力」ですね。私の派遣先は、建築の意匠だけを行う設計事務所だったので、構造設計やランドスケープデザインなどは外部に依頼するのですが、契約で打ち合わせの回数が決められていることもあるので、「社内で気軽に構造設計者に相談できる環境はよかったなぁ」、「都市計画や土木系の部署があれば、もっと大胆な提案ができるのになぁ」と思ったりしました。あとは、先ほどの開発許可の話でいくと、新築プロジェクトが普通に進む日本のありがたみのようなものも感じましたね。仲田さんは、20代後半〜30代前半という時期に海外で働くことに迷いはありませんでしたか?

仲田:もちろん日本国内の実務経験でも十分に成長できると思いますが、実際には人それぞれいろんな成長の仕方があると思うんですよね。私の場合には、全く価値観が違う海外で働くことで、確実に設計者としての視野が広がったな、と感じています。自分への投資として行く価値はありますね。ただ、正直6年半という時間の中で、年齢相応の成長を遂げただけのような気もしつつ……、今後の自分に期待です(笑)。

谷口:いやいや、上海での仲田さんの仕事ぶりはすごかったですよ。中国人と日本人の両方の気持ちを理解しながらプロジェクトを回していて、意匠設計者でそこまでできる人はこれまで見たことがなかったです。

仲田:もう少し自分勝手にデザインだけに専念する、という手もありましたが(笑)。そういう意味では、帰国後はGlobal Design Officeに所属して多様な海外プロジェクトに関わっているけど、言語が違うことはもう全く気にならないし、フットワーク軽く動けているのは成長の証なのかな。これが40代になってから行っていたら全然違ったかもしれない。もちろん別の成長があるとは思うけど、若手だからこその経験と成長だった気がします。

渡邊:行くタイミングって本当に難しいですよね。私は、国内で4年間の実務を経験してから行ったのですが、現地では、もっと自分に知識があれば、と思う場面もありました。ただ、そんな悔しい経験もできたからこそ、帰国してからも、より色々なこと知りたい、経験したい、と日々思うようになった気がします。

谷口:私は構造設計者=エンジニアなので、ある程度は日本で実務経験を積んで「基礎体力」をつけてから海外に行こうと考えていました。その甲斐あって、現地での「即断即決」が要求される場でも相応の対応ができたと思うし、事実、困ったことはなかった。三菱地所設計で5年間経験を積めば、世界に通用する構造設計者になれることを実感しましたね。ステップをしっかり踏んでよかったな、と思っています。

仲田:海外での経験は自分自身の設計者としてのキャリアをどのように構築していくか、ということに自覚的になる転機にもなりますし、年代・役職に応じた成長の仕方がそれぞれあると思います。私たち3人の前にも多くの方々が海外勤務・派遣制度を利用しており、私もこれから利用する方へ向けて、海外での経験を社内にどんどん広めていければと思います。

※所属はインタビュー当時のものです。

#01

#01

#支店異動

支店ならではの環境で実感する、自分自身の成長と学び

#02

#02

#働き方

三菱地所設計での子育てとキャリア 「産休・育休」座談会

#03

#03

#海外

「グローバル建築人」を育てる三菱地所設計の海外勤務・派遣制度

#04

#04

#就活

就活を通して振り返る、気付きと経験を積み重ねた現在地

VOICE社員の声をきく

MID CAREER ROUNDTABLE

キャリア入社社員座談会

経験を活かし新たなステージに挑み、魅力的な建築物を三菱地所設計で手掛けたい

PROJECT TALK

プロジェクトメンバー座談会

職能間のコラボレーションで、「新時代のコミュニティ形成」の場をつくる

CROSS TALK

社員座談会

社内制度の行使や異動などを経験した、境遇を同じくする者同士が語るリアル

新卒エントリーをご希望の方も、キャリア登録をご希望の方も、エントリーページをご確認ください。
マイページでは新卒エントリーをお済みの方に、当社から新卒採用に関してのお知らせをお届けします。

ENTRY

エントリーはこちらから

PAGE TOP