CHAPTER 01
都市スケールで建築を考えた学生時代
学生時代は建築意匠の研究室で学んでいました。学部時代の設計課題をまとめてポートフォリオをつくる際、自分自身の語り口が、個々の建築のデザインというよりは「建築によってまちがどうよくなるのか」を強調していることに気付きました。そのころから、都市スケールで建築に関わることができる組織設計事務所で働くことを漠然とイメージしていたのかもしれません。
当時、複数の会社の説明会に参加していましたが、働く上では社員の人柄や社風が非常に大事だと思っていたので、その点を重視して見ていました。サマージョブでお世話になった三菱地所設計の先輩方は、自由な働き方が服装に現れていたり、学生に対しても惜しみなく時間を使ってくれたり……おおらかで柔軟に対応できる雰囲気を感じ、魅力的に映りました。実際に入社してからも、コンペ前など忙しいときもギスギスした空気がなく、みんなで頑張ろう! という空気感があり、よい点だと思っています。
