CHAPTER 02
監理・コストの両側面から仕事の知見を深める
最初に配属されたのは、大規模再開発プロジェクトである「晴海三丁目計画」。まさに着工日の配属でした。私の工務の仕事のメインは、監理者として設計図通りに現場ができているかを確認すること。工事の進捗に合わせて、杭の検査や配筋検査、外装の取り付けや内装の施工状況の確認など、3年間をかけて、竣工までの全てのプロセスに触れることができました。
当社では、工務職能として入社すると、基本的には、まず2年間は工務部、その後の2年間はコストコンサルティング部で経験を積む流れになっています。私は「晴海」の竣工を待ってもらい工務部でもう1年を過ごし、2024年4月にコストコンサルティング部に異動しました。
この部に配属されてまだ数か月ですが、例えば見積もりを確認する際、「壁」がどんな下地や仕上げでできているかを目で見てきた経験がとても生きています。逆に、明細を読み込んでいくことによる新たな学びもあり、工事監理とコストマネジメントの両側面から、日々知見を深めています。
工務部では施工者と、コストコンサルティング部では設計者とのやりとりが多いのですが、実は、私自身は自分の考えを伝えることがあまり得意なタイプではありませんでした。監理者として、検査で設計図書との相違を見つけた場合は施工者の方々に是正を求める立場にあるのですが、時には考えの相違で納得してもらえず、上司に場を収めてもらったこともありました。しかし、徐々に施工者側の事情も分かってきて、事前に調べた根拠をもとに丁寧に話をしたりするうちに受け入れてもらえるようになり、最後には同志のような関係性で仕事ができるようになったことが嬉しかったです。知らない知識や経験を教えてもらったりして、現場で大きく成長したなと実感しています。