
INTERVIEW #06
機械設備
JOINING3YEAR
機械設備設計部/2016年入社
井上 義之
YOSHIYUKI INOUE
人の営み、
賑わいがある場所をつくる。
設備の観点から、
理想の都市像を描いていく。
構造や意匠との兼ね合いを考慮しながら、建物の用途によって異なる設備のニーズを最高レベルで実現するのが、機械設備の仕事です。冷暖房や換気などの空調システム、給排水などの衛生システムといった、空間内の居住性に関する設計や監理を行っています。設備システムのご提案をする際には、事業者のご要望や敷地の周辺環境を踏まえた最適な建物形状と配置を考えなくてはなりません。ときには、建物内外から都市全体へ、あらゆるスケールを横断しながら、最適な設備システムを検討していく必要があります。これまでで最も印象に残っているのは、海外の設計事務所と共同で参加したシンガポールの都市構想プロジェクトのコンペです。エネルギーや生態系はもちろん、情報技術の高度化や、働き方の多様化など、これからの社会やライフスタイルの変化にまで思いをめぐらせて、理想の都市像について考えました。残念ながらコンペには負けてしまったのですが、プロジェクトに参加した経験は、私の財産になっています。


どんな名建築より、
心に残るもの。
学生時代に訪れたパリでの出来事が、私のターニングポイントになりました。旅の本来の目的だったフランスの名建築よりも、私の心を動かしたのは、人々が思い思いに過ごすパリの街並みでした。どんなに美しい建築作品でも、そこに人の営みがないと、どこか寂しい。建物単体で完結する仕事ではなく、人や周辺環境の生態系、街全体から発想していく設計がしたい。機械設備設計を選んだのは、人の営みがある環境を技術者として提案していくうえで、この職能がひとつの解だと考えたからです。三菱地所設計の設計思想には、街に賑わいをもたらすことで、経済を活性化させ、建物の収益性をあげていく、という考え方があります。世界的にみても、丸の内ほどの規模、主要性のある街に、100年以上にわたって寄り添っている技術者集団はないと思います。海外からの案件も増えているいま、丸の内で磨きあげてきた技術力を武器に、国内外の多様な要求に応える技術者になるのが私の目標です。


ONE DAY SCHEDULE
ある1日の流れ

INTERVIEW