
INTERVIEW #02
意匠設計
JOINING3YEAR
建築設計三部/2016年入社
糟谷 麻紘
MAHIRO KASUYA
人のために、
建築ができることを。
建築を考えることは、
人のくらしを考えること。
大学院の頃から、建築と街との関係に強い興味がありました。三菱地所設計への入社を決めたのは、130年にわたって丸の内の街と空間をつくってきた実績や、自由で先進的な設計思想、そしてスケール感に惹かれたからです。建物だけではなく、建物から生まれる人の営みや、街という空間のより良い体験を生み出すような設計がしたい。そう考えていた私にとって、理想的な環境だと思ったんです。実際に入社してから、丸の内の大規模な建替プロジェクトなど、まさに自分がやりたいと思っていた仕事を任せてもらっています。工事着工頃から担当したそのプロジェクトでは、巨大な外装モックアップ(建物外装の原寸大の試作)の製作などに携わりました。仲通りに面した建物正面の外装に、私もアイデアを出したデザインが採用されています。自分の仕事が街の一部となって、たくさんの人の毎日に溶け込んでいくことに、大きな喜びを感じています。


優れた建築は、
悩み抜いた先にしか生まれない。
現在は、高層ビルの建替計画なども手がけています。建物の顔となるファサード(正面外装)や、コンセプトの提案といった初期段階から任せてもらいました。BIM(Building Information Modeling)による高精度な完成イメージを作成しながら、同時に手描きのラフもつくってお客さまとの議論の余地を残すなど、要望をうまく引き出せるような工夫をして設計を進めています。
どんな建物を設計する上でも、常に意識しているのは、自分のアウトプットを過信しないこと。デザインの美しさはもちろん、機能性、都市計画上の問題や法的な制約など、あらゆる角度から検証を重ねて設計を行います。今の設計で本当に問題がないのか、もっと良くできないか、と最後まで粘り強く考え抜く。苦しい側面もありますが、その積み重ねの先にしか、優れた建築物は生まれないと思うのです。設計という仕事は、答えは一つではありません。自分ならではの答えを出せるように、これからもたくさん悩んで、考えて、最良の設計を追い求めていきたいです。


ONE DAY SCHEDULE
ある1日の流れ

INTERVIEW