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PROJECT TALK

PROJECT TALK Vol.02

長崎スタジアムシティプロジェクト

「365日楽しめる」日本初の施設づくりを
事業・建設の双方から支える「CMの力」〈前編〉

PROJECT OUTLINE

長崎スタジアムシティプロジェクト

通信販売大手のジャパネットホールディングスが地元・長崎を活性化するべく、総事業費1,000億円をかけて立ち上げた一大プロジェクト。日本初の民設・民営かつホテル併設のサッカースタジアムのほか、アリーナやオフィス、商業など複数棟の建設計画を事業性と並行しながら検討し、プロジェクト関係者全員の知恵を結集して完成した「ワクワクする施設」は、365日賑わいをみせています。三菱地所設計は、本プロジェクトにコンストラクションマネジメント(以下、CM)の立場で参画し、その企画から建設に至るまでに幅広くコミット。地域に愛される施設の開業に寄与しました。本プロジェクトに参画した社員に話を聞きました。

竣工年
2024年
所在地
長崎県長崎市
用途
公共・文化・スポーツ、宿泊施設、商業施設、オフィス、駐車場
テーマ
CM、PM
敷地面積
74,711.78m2
延床面積
194,684.89m2
PROJECTS

長崎スタジアムシティプロジェクト

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プロジェクトの詳細はこちらをご覧ください。

MEMBER

トークメンバー

鈴尾 暁

電気設備設計部 / 2010年入社

鈴尾 暁

羽田野 将生

九州支店(工務職能) / 2012年入社

羽田野 将生

下田 智敬

コンストラクションマネジメント部 / 2018年入社

下田 智敬

岡田 まどか

コンストラクションマネジメント部 / 2019年入社

岡田 まどか

THEME 01

前例なき「ワクワク」、その追求に挑む

下田:私はCM職能で新卒入社し、当初はオフィスや物流倉庫の建設プロジェクトにCMr(コンストラクションマネジャー)として参画していました。「長崎スタジアムシティ」は、それまでに私が経験したプロジェクトの中で一番大規模だったのはもちろんですが、当社としても初挑戦となる「スタジアムとアリーナを含めた大規模複合施設開発のPM(プロジェクトマネジメント)・CM業務」でもありました。当社は、2020年のプロポーザルを経てプロジェクトに参画していますが、その選定にあたっては「BOSS E・ZO FUKUOKA」(設計:三菱地所設計・竹中工務店設計共同体)等でのエンタメ施設への関わり方・ワクワクへの追求の姿勢が評価された、と聞いています。

岡田:事業者であり、発注者でもあるジャパネットさんにとっても初の開発事業だったのですが、これまで施設の企画や運営をしたことがないからと言って他社任せにせず、通販事業に並ぶ柱として、「ワクワクする施設をつくろう」という強い意気込みをお持ちでした。
単なる建築単体のプロジェクトではなく、日本初の民間主導のスタジアムとアリーナを含めた複合施設開発という性格もあり、全国的に注目度の高いプロジェクトでした。同社が所有・運営するプロサッカークラブ「V・ファーレン長崎」やプロバスケットボール(Bリーグ)クラブ「長崎ヴェルカ」のホームスタジアム&アリーナでもあり、県内最大規模のテナントオフィス計画でもありました。それらを1敷地の中でまとめ上げるのに加え、その魅力を最大化するというのが私たちのミッションでした。

下田:いずれも今までにない取り組みだったのですが、本プロジェクトでは、当社は標準的なCM業務だけではなく、事業企画に関する支援もしていたので、事業の企画段階から必要に応じて打ち合わせにも加わり、ワクワクの追求や収益と工事費のバランス確保に向けた助言・支援をしていました。ホテルひとつとっても、既存のホテルブランドに入ってもらうのではなく、発注者が自前で運営されるホテルだったので、必要に応じて発注者の皆さんと一緒にホテルのあり方を検討していったんです。「自分だったら、こういう部屋に泊まりたい」「こういうサービスがあったら嬉しい」といったことまで提案し合って、実際に、私たちのアイデアもかなりの数が採用されているんですよ。

THEME 02

柔軟で、確実で、最適な体制を組み上げる

岡田:地域に開かれた施設として、試合やイベントがない日にも訪れることのできる場所にしたい。集客を確保し、収益を上げるにはどんな施設がいいのか。発注者をサポートするPM・CM業務では「発注者目線」を持つことが重要なのですが、ここで目指す「ワクワク感」を共有していくにつれ、発注者と一体になって、プロジェクトにのめり込んでいった感覚があります。
一方、昨今の資材高騰や経済状況の不安定の中でも、全体の事業費や工程、体制を把握し、無事に竣工させることが要求されます。アイデアを膨らませながらも、確実にそれを実現する手立てを講じる必要がありました。

下田:特に今回は、全体開業をBリーグの開幕戦に間に合わせるという命題に加え、「事業性と建設計画を並行して検討したい」「その検討期間をできるだけ長く確保したい」という要望があったので、各種の課題解決に適した、最適なプロジェクト体制の構築が何よりも重要だと考えました。そこで、まず建設現場を4つの工区(エリア)に分割し、そこで行われる150区分に及ぶさまざまな工事について一元的に集約し、各種の専門メーカーやコンサルタントへの発注を支援しました(通常は、ゼネコンが発注管理を行う工種が多い)。多くの関係者が参画しながらも、混乱が生じないプロジェクト体制を提案し、発注者と共にこれを構築・管理していったんですよね。

羽田野:いかに工程を合理化・最適化できるかが鍵でしたね。この体制を組んだことで、事業性や各工事の検討時間の確保やコスト削減などにメリットがある一方、各所への直接発注や、建築本体や工区間の調整などは大変になります。しかも工事の途中に、開業準備期間を確保するために全体の工期を1か月短縮することになり……。

岡田:いろいろ大変なことがありすぎて忘れかけていましたが、そうでしたね。役割分担としては、下田さんが建築本体工事、私が別途工事(建築本体工事とは別に契約される、演出設備工事やICT工事、厨房工事など)を担当しましたが、プロジェクトの進捗にあわせて社内外の体制なども調整し、関係者全体で連携しながらどうにか予定通り開業を迎えられました。

下田:特に今回は最新鋭のICTを活用した「スマートスタジアム」、広く見れば「スマートシティ」の実現という側面もあり、プロジェクトの途中から電気設備設計の鈴尾さんにも加わってもらったんですよね。

鈴尾:当社ではCM業務を受注すると、電気・機械設備や構造、工務やコストなど、さまざまな職能を集めたチームをつくります。通常はCM部がフロントになり、各職能と適宜相談しながら進めますが、今回は規模が大きく、施設全体の通信ネットワークを構築する上で、より高い専門性が求められたこともあり、電気関係は私が直に発注者や施工者との調整を進めました。羽田野さんも現場が始まってからは、直接進めることが多かったですか?

羽田野:そうですね、もちろん定例の打ち合わせなどは下田さん、岡田さんと一緒に参加していましたが、私が本格的に参画したのは既存建物を解体するタイミングでした。ここは工場の跡地だったので、なかなか一筋縄ではいきません。地中に思わぬ物が埋まっていたり、廃棄物の処理にも気を遣います。当社のノウハウを生かしつつ、地元の解体業者と発注者の架け橋となって、工事を進めていきました。

下田:私たちは東京からの通いだったので、すぐに現場に駆けつけられない時は福岡(九州支店)にいる羽田野さんに対応していただけたので、本当に助かりました。拠点を超えた連携が機能していたと思います。

THEME 03

「ワクワク」を実現するコストマネジメント

岡田:私は下田さんの1年後からこのプロジェクトに加わり、現場が始まった後、音響や照明、ICT、家具など、150を超えるメーカーや協力会社への発注を担当していました。スタジアム・アリーナ施設のCM業務は当社初。これを参考にすればよい、という基準もなく、1つ1つ仕様やコストを詰めて契約していったので、すべてに思い入れがあります(笑)。
全体事業費の中で、まず建築本体の工事費が決まります。その残りのお金の中で、コストバランスを調整しながら、別途工事として行われる各工種を慎重にやりくりしていったんです。椅子1つ決めるだけでも、それが何万席という規模になるので決してかわいい金額ではなくなります。発注者は開発事業を本業にしているわけではありませんし、これだけの大規模な施設計画全体を客観的に俯瞰することは難しいものです。CMrとして、発注者に代わってこうした発注を行い、工事の進行を支援しました。事業者のみなさんは、もちろん目の前のことに全力で取り組まれていて、「自分が手掛ける棟を完璧につくり上げたい」という想いがあります。こうした気迫にプレッシャーを感じる場面もありました。

下田:CMで重要な役回りの1つがモノ決めのスケジュール管理ですが、新築着工(2022年)の前年くらいから物価上昇による建設費高騰が始まったんですよね。仕様も揺れ動く中で、設計も発注も、相当なスピード感をもって進める必要がありました。各パートの事業費はリアルタイムで把握・共有できていたのですが、定期的に行われる大きな打ち合わせでは、これらを全部とりまとめて説明する必要があり、事前準備がとにかく大変。どれくらいの金額が、どういう理由で増えているのか。どうやって事業予算内におさめ、収益を見込むかなど、道筋をつけるのに社内外の皆さんの知見を相当拝借しました。

岡田:事業費はどうしても膨らみがちなので、各エリアや設備の仕様検討に関しては「稼ぐか」「稼がないか」に分けてレビューしたり、物価上昇分の増額についてはあらかじめルールを決めて管理したり。とにかく関係者が多いので、明確で分かりやすくしたのが功を奏したと思います。

※所属はインタビュー当時のものです。

「365日楽しめる」日本初の施設づくりを
事業・建設の双方から支える「CMの力」
〈後編〉

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