AWARD
2023.06.20
「Zepp Kuala Lumpur」CMプロジェクトが、
「CM選奨2023」優秀賞を受賞
ジャパン・カルチャーの海外展開にライブホール建設サポートで寄与
株式会社三菱地所設計(所在地:東京都千代⽥区、代表取締役社⻑:谷澤 淳一)は、マレーシアの首都クアラルンプールで、当社がコンストラクション・マネージャー(CMr)として参画した「ZeppホールのASEAN進出プロジェクトにおけるPM/CM業務」が、優れたコンストラクション・マネジメント(CM)事例を表彰する「CM選奨2023」(主催:一般社団法人日本コンストラクション・マネジメント協会)で優秀賞を受賞し6月16日(金)に授賞式が開催されたことをお知らせします。
概要と評価のポイント:国内水準の『Zepp仕様』を、海外でも実現する
国内各都市でライブホール「Zepp」を運営する株式会社ZeppホールネットワークのASEAN地域初となる「Zeppホール」建設に際し、当社は国内水準の仕様を実現すべく、これまでの同社への技術支援等を活かして基本計画~開業まで、包括的にプロジェクトを推進しました。
本選奨では、広範なPM/CMを国外で実施することで、現地の設計者・施工者らを牽引し、日本の音楽産業の海外市場開拓や、各地での文化交流といった発注者の取り組みに、建設業界の立場から寄与した点が高い評価を頂いたものと考えています。
- 「Zepp Fukuoka」(当社設計/2018年竣工)、「KT Zepp Yokohama」(当社設計/2020年竣工)ほか。
仕様や海外業務を熟知した「三菱地所設計のCM」チームがゼロからサポート
当初、発注者が現地拠点を持たない状態からスタートした本プロジェクトでは、現地の商習慣や建設事情を精緻に把握し、そこから最適解を見出してプロジェクトを進めていく必要がありました。特命でCMrに選定された当社は、海外実績豊富なスタッフをCMrに、国内Zeppホールの建設事業の経験者をテクニカルメンバー(技術支援者)に選出し、これに臨みました。
「高品質なライブ体験」実現のため、ハード面だけでなく、運営管理や発注契約もサポート
発注者が目指す『Zepp仕様』を「ホールの品質」に限らず「国内同様のイベント運営が可能な仕様」「国内同様の組織体制に基づく建設」を含むものと設定。当社はCMrとしてこれを実現する上で、①品質、②発注契約、③プロジェクト推進、の3つのスコープを定め推進しました。
『Zepp仕様』の実現とその評価
このようにして、運営管理を含む包括的な『Zepp仕様』を実現。発注者からは、①単なる進行役ではなく、高い技術力に基づくプロジェクト推進力、②現地拠点なしでの現地設計者・施工者の選定契約支援、③スムーズな新型コロナ禍体制への移行、④「Zepp側の窓口」を代行し関係各所と信頼を構築しながらのプロジェクト進行、について高い評価を得ることができました。
右:Zepp Kuala Lumpurが入る、クアラルンプールの再開発「Bukit Bingtang City Center」。
「ZeppホールのASEAN進出プロジェクトにおけるPM/CM業務」
プロジェクト概要
Data
業務委託者 | (株)Zeppホールネットワーク |
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CMr | (株)三菱地所設計 |
所在地 | マレーシア・クアラルンプール |
階数 | 地下2階~地上階(合計6フロア) |
規模 | ホール内装床面積 約7,476㎡ |
構造 | 鉄骨造(Box in Box) |
業務期間 | 2016 年 12月~2022年8月 |
三菱地所設計のコンストラクション・マネジメントについて
当社のコンストラクション・マネジメントは、不動産デベロッパーグループの組織設計事務所で実践を重ねてきた独自のノウハウを有する、専門家集団によるマネジメントです。
事業計画~基本計画・設計~実施設計~発注契約~工事・施工、さらには建物ライフサイクル(既存施設の修繕、バリューアップ)まで、建築に関わる多様なソリューション提供を、海外・公共プロジェクトに至るまで実施します。三菱地所の設計管理部門としての長い歴史から、常にクライアントの立場に立ち、多様な要望・悩みに対し、組織設計事務所の総合力・技術力・マネジメント力をフルに生かした信頼性と柔軟性の高いソリューションを企画し、プロジェクトを成功に導いてまいります。
以上