NEWS RELEASE

2024.10.15

『設計事務所発のモビリティ構想』複数のモデルで意匠権を取得

デザイン提案のオリジナリティを評価/一連のシステムの世界観を確立へ

株式会社三菱地所設計(本店所在地:東京都千代⽥区丸の内、代表取締役社⻑:谷澤 淳一)は、2023年より「都市・建築・人をつなぎ合わせるツール」として、建物の内外を問わずに人の移動をシームレスなものとする新時代モビリティ・システム『SMS:Seamless Mobility System』(以下、『SMS』)構想を提唱してまいりました。このたび、ここで提案する2タイプのモビリティについて、2024年7~9月に日本国内における意匠権を取得したことをお知らせいたします。

『SMS』の一連のモビリティの特徴は、既存のモビリティ・プレイヤー(自動車・航空機産業など)からの提案ではなく、建築設計事務所からの提案として、ラストワンマイルの道のりだけでなく、目的地(建築)の内外の空間までを一連の「移動」としてデザインされたモビリティによって、建築・都市の機能や姿を変える、といった視座のもと、構想を描いてまいりました。
このたびの意匠権の取得は、こうした一連の構想における当社ならではの世界観をより発展させ、今後の私たちのさまざまな建築・都市の提案へと活かしていくことを企図したものです。

  • 主に物流、交通業界において「顧客や目的地にモノ・サービスが到達する際の最後の区間」を指す言葉。

意匠権を取得①:「Trunkbot」(トランクボット)とその一連の共通プラットフォーム

『SMS』のうち、最小サイズのモビリティが「Trunkbot」です。内部にものを収納し、建物内や道路上を歩くユーザとともに走行します。高齢者や長時間の移動が困難な人びとに寄り添う、自分自身の足による運動や移動を応援するモビリティ。これは、『SMS』のコンセプトである、都市空間の移動をよりインクルーシブなものにするアイデアのひとつです。
今回、「Trunkbot」に用いられているプラットフォーム(下部骨格・走行システム)において意匠権を得ることで、複数のバリエーション展開においても、独自性ある提案と認められています。

プラットフォームのバリエーション展開:「Trunkbot Wheelchair」と「Trunkbot Logistics」

意匠権を取得②:モジュラー型モビリティ「Passenger VTOL」(パッセンジャーブイトール)

『SMS』のアイデアを都市の上空にまで展開し、より自由な空間利用を可能とするeVTOL(電動垂直離着陸機)のあり方を提案した「Passenger VTOL」。プロペラ、キャビン、走行の3つのユニットから構成される全自動操縦型電動式のモビリティ・システムです。
デザインの独自性が認められ、本モビリティは先行して2024年2月、欧州における意匠権(欧州共同体意匠 DM/235029)を取得し、今回、日本国内においても意匠権を取得したものです。


関連ニュースリリースのお知らせ

「Trunkbot」をはじめとするさまざまな『SMS』は、下記リリースで詳しくご紹介しています。

「Passenger VTOL」と未来の都市・建築のビジョンは、下記リリースで詳しくご紹介しています。


一連の『SMS』は、三菱地所設計のデザインスタジオにより検討・構想されました

以上

本件に関するお問い合せ先

株式会社三菱地所設計 広報室
TEL 03-3287-5001

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