INFORMATION
2025.04.21
当社の先達たる建築家・杉山雅則を「再発見」するWeb連載がスタートしました
BUNGA NETにて『再発見、杉山雅則が残した建築の美学01』が公開されています
当社(当時、三菱地所)で活躍した建築家・杉山雅則(1904~99)の足跡を辿る連載『【新連載】再発見、杉山雅則が残した建築の美学』が、建築Webメディア「BUNGA NET」にてスタートいたしました。
杉山は、日本の建築界に多大な影響を与えた建築家 アントニン・レーモンドの右腕として、「赤星鉄馬邸」(1934)や、「東京女子大礼拝堂」(1937)といった名作に貢献。戦中より三菱地所に活動の軸足を移し、高度経済成長期の大手町・丸の内・有楽町では「大手町ビル」 「新東京ビル」 「有楽町ビル」 「新有楽町ビル」など、その後の当エリアのオフィスビルの規範ともなる数々の建築を手がけました。
明治以来の赤煉瓦街から、現代のオフィス街へと続く、地域の成長と発展に従事した杉山は、わが国の都市・経済の近代化に貢献した、今日の三菱地所設計につながる建築家と言えます。

若き日の前川國男や吉村順三ら、後の日本を代表する巨匠が席を並べていた、杉山率いる戦前のレーモンド事務所。
そこで、吉村順三から『兄』と慕われるほどの大人物ながら、寡黙で飾らず、自作について多くを語ってこなかった人柄ゆえか、これまで建築界では杉山の活躍に大きく光が当たったことはありませんでした。
種田元晴 氏(文化学園大学准教授)執筆のもと、さまざまな学識・関係者の皆さまにご協力いただきながら「杉山雅則の再発見」に挑む本企画では、各種の言説や杉山が手がけた建築物を紐解き、その秘められた姿と功績を明らかにしていきます。当社の沿革に留まることなく、現代日本建築史における新たな視座が示されることでしょう。
ぜひご覧ください!