PROJECTS

ニコン 本社/イノベーションセンター

Nikon Corporation Global Headquarters / Innovation Center

ニコンゆかりの地に本社機能やR&D機能を集約し、先進開発機能の強化やシナジー創出を図った、持続的な成長の実現を目指すプロジェクト。ニコンの「デザインと機能が統合された製品やサービス」を想起させるべく、空間と機能の統合を意図した建築計画としています。

オフィス棟は、人員数や働き方の変化に追従する約150m×60mの広大な平面を積層しつつ、平面的な遠さや階による分断を解消し、部門を超えた交流を促すため、整形な執務空間で細長い帯状コアをサンドイッチした平面に。帯状コアにはリフレッシュスペース・キッチン・トイレ・階段等の多目的空間を集約し、偶発的な交流の場を設けました。メイン階段を階ごとに交互に配置することで、階を超えて2本の帯状コア間を行き来ができ、オフィスエリア全体を繋ぎます。執務空間は奥行16mと設定することで、昼光利用や帯状コアヘのアクセスが容易になり、帯状分散コアにより、さまざまな方向に人の動きが発生し、街のような回遊性を創出しています。

食堂機能などを有する厚生棟は、敷地北側の低層住戸が近接しているため2階建てで計画し、周辺環境とスケールを近づけました。低い軒と横長の開口部により、2階のダイニングからの景色は、接道および敷地内の樹木の姿を切り取り、大パノラマの四季を感じさせる空間に。自然を感じながらの食事や打合せは、執務空間とは異なるリラックスした交流を生み出します。

この新本社は、すべての空間をワークプレイスとして捉え、人びとが自由に行き来し、活発なコミュニケーションを通して新しいアイデアが生まれる、イノベーションの可能性に溢れるプランです。ニコンファン、地域住民、取引先など、社員に限らず多様な人びとがニコンを知り、発見・交流・体験できる場になることを期待しています。

DATA

竣工年2024年
所在地東京都品川区西大井1丁目5

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用途オフィス、公共・文化・スポーツ、研究施設
敷地面積18,063.61㎡
延床面積42,423.98㎡
階数地上6階、塔屋1階
構造S造 一部RC造
受賞内容

・German Design Awards 2026 入賞(Excellent Architecture/Architecture – Public)(ドイツデザイン評議会/ドイツ)

・2025年度日本建築家協会優秀建築選 100作品(公益社団法人 日本建築家協会/日)

・2025年度グッドデザイン賞(公益財団法人 日本デザイン振興会/日)

・2025年照明施設賞(一般社団法人 照明学会/日)

・令和6年度(第52回)プレストレストコンクリート工学会賞/2024 作品賞(建築部門)(公益社団法人 プレストレストコンクリート工学会/日)

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当社業務設計、基本計画、実施設計、構造設計、設備設計、インテリアデザイン、ランドスケープ、PM(プロジェクトマネジメント)、コストコンサルティング、各種コンサルティング
取得認証BELS:ファイブスター、ZEB Ready
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写真エスエス/島尾望、ARCHIOPERA/横山祥平(*印)



オフィス棟のファサードを印象づける2階エントランスの大庇と、すだれ状のアルミ製ルーバー

2階エントランス。右側には1階と2階のエントランスを繋ぐアトリウムがある
アトリウム。休憩やタッチダウンオフィスとしての利用のほか、イベント時にはホールとしても利用できる。無柱空間とするため、アトリウム直上(3階部分)を1層のみトラス架構とし、上層階の陸立ち柱を支持する架構とした
帯状コアにあるキッチンスペース
ミーティングスペースからテラスを見る。ライトシェルフにより日射による熱負荷を低減しつつ、太陽光を反射させて室内の奥深くまで自然光を取り入れることができる
打ち合わせ席やコンセント、各種照明を備えたテラス
事務室と事務室との間に計画された、約6m幅の帯状コア。リフレッシュスペース・キッチン ・トイレ・階段等の多目的空間が集約され、フロア間移動や社員同士のコミュニケーションに資する空間となっている
奥行16m、長さ150mの事務室。建物外周に巡らされた水平庇の内部をダクトルートにするとともに、新たに開発した合成スラブの天井面をリブ付きPC床板(幅1,800mm)とし、合成スラブ内の空隙を還気・排煙チャンバーとして活用することで天井のダクトレス化を実現。シンプルな空間構成が可能となった
厚生棟の2階にあるダイニング。天井は勾配をつけた木ルーバーとし、直径165.2mmの外周細柱で軽快・繊細な空間を実現

コンペを経て当社が設計監理者に選ばれた同プロジェクトでは、本社ビル建設の豊富な実績を評価され、プロジェクトマネジメント業務もまた当社が担当しました。本計画にかかわる全てのソリューションをプロジェクトマネージャーがワンストップで提供する体制を構築し、新築工事のほか各種関連工事(FF&E、ミュージアム、ダイニング、映像コンテンツほか)も含む課題整理・意思決定支援、スケジュール管理支援等の包括的管理を実施しました。

敷地北側にある厚生棟。鉄骨造ラーメン構造に、耐震性を向上させるために制振ブレースも採用した付加制振構造とした
ダイニングの軒下にはウッドデッキと植栽を設け、オフィス棟とは違う環境でリフレッシュできる場にした
北側オフィス棟。水平庇に設けられたライトシェルフに柔らかな光を映り込ませ、周辺環境と溶け合うファサードを演出した

Update : 2025.07.11

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