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プレミスト南平台

PREMIST NANPEIDAI

明治期より政財界の要人邸宅街として知られる、閑静で緑豊かなエリアに建つ全22戸の集合住宅。プライバシーの重視により「閉じた」構えとなり、地域との関係性が希薄になってしまう富裕層向け住宅というタイポロジに対し、緑と石垣が織りなす地域特有の風景を継承し、住み手だけでなく地域に暮らす人びとの「資産」となりえる住宅のあり様を追求しました。
公私の境界は、周囲の緑を映し出す1枚のガラスの被膜で構成。敷地内外の緑地を重ね合わせ、その濃淡や距離で視線を制御し、居住空間における「豊かさ」を、連続する大開口からの風景の取り込みで実現しました。新型コロナ禍を経て大きく変化する暮らし方・働き方といった課題にどう応えるべきかを追求したプロジェクトです。

DATA

竣工年2024年
所在地東京都渋谷区
用途集合住宅
敷地面積1,646㎡
延床面積4,984㎡
階数地上4階、地下1階
構造RC造
受賞内容

・2025年度グッドデザイン賞（公益財団法人 日本デザイン振興会/日）

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当社業務基本設計、設計監修
デザイン開発および工事監理花岡都市建築設計
写真TOREAL / Koji Fujii



南平坂から見る全景。敷地内外の緑地や街を映し出す薄い一枚の被膜（ステンレスガラスサッシ）で、プライバシーとパブリックの境界を試みている
居室。南平坂に対して傾けたガラスは、敷地の内外の木々の緑を映し出す。プライバシーが守られたルーフバルコニーは、住む人それぞれのライフスタイルが現れる空間としている
敷地内および周辺環境の緑地を積極的に重ねていくことで、開放的な住空間を生み出している

Update : 2025.10.01

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