継承設計
常に変化を続ける都市や建築では、社会の要請に応じて変えていく部分と、継承していくべき部分を共存させることが求められます。こうした共存により、人びとの記憶や活動の背景となる都市空間には、安心感や多世代のつながりをもたらす、ゆるやかな時間の連続性をつくり出すことができます。歴史や人びとの活動が重層していくことで、成熟社会に求められる、豊かで多様な価値観を育み、魅力ある環境を創出することができます。
三菱地所設計では、今日に至るまで受け継がれてきた都市や建築の価値を緻密な調査から明らかにし、現代的な要請と共存させることで、未来へ向けた新たな価値を創造する設計・コンサルティングを「継承設計」※と名付け、幅広い取り組みを展開しています。
「歴史的建造物の保存活用」「リノベーション」「開発と継承」の豊富な実績のもと、2024年には専門組織、継承設計室を設置。設計、コンサルティング、技術支援、関係者との合意形成支援、アーカイブス(改修や解体に伴う記録調査)などの多様な手法を用いて、経済性・機能性、文化的意義を互いに成立させることのできる社会づくりに貢献します。
当社は、「三菱一号館」(1894年竣工)から130年以上におよぶ自社の設計建築物の膨大な図面・写真資料を保管しています。継承設計室では、これらの資料を継続的に分析し、その成果を当社ならではの歴史的知見として、各種建築物の適正な価値検討に活用しています。また、大学や学識者と連携し、研究や各種コラボレーションにも取り組んでいます。
※「継承設計」は三菱地所設計の登録商標です。