追手門学院大学　ACADEMIC-ARK

学院設立130周年を機に、既存キャンパスより駅に近いこの地に所属学生の約半数が学ぶ新たなキャンパスをつくる計画です。学びの場へ行かずとも知識を得ることができるネット時代の大学のあるべき姿を考え、人を集約する一棟とし、学びの賑わいを集約するため、最小の点で構成される三角形で平面を構成しました。各頂点は大きく斜めに削り、人を誘い込むとともに、内部中央に図書館を浮遊させた強い象徴性を持つ非日常的な空間をつくり、その下に学生が自然と集まる講堂を設けました。図書館の周囲を書架のある散策道や教室で包み込み、図書館と散策道の間に設けた大きな吹き抜けによって、ここで繰り広げられる学びの賑わいを視覚化しています。

外装は学院の花である桜をモチーフにしたステンレスキャスト製の環境負荷を低減するスクリーンで覆っており、学院のアイデンティティを表現するとともに、夜間はライトアップし、地域の行灯としての機能を果たします。