まちのシンボルとなる多機能な劇場公園の創出

「池袋西口公園 GLOBAL RING」は、1990年に東京芸術劇場と整備された池袋西口公園の再整備プロジェクトである。かつてこの地にあった「丸池」の湧出る水のエネルギーを表現した多機能な「らせん状リング」、クラシックコンサートも可能な野外劇場「グローバルリングシアター」、情報発信機能を有する木造の「グローバルリングカフェ」により構成される。
リング柱内蔵の設備ボックスや広場内に張り巡らされた設備トレンチ、屋台用排水桝等、広場やリングにもイベント・防災機能を設置することで、オーケストラや演劇、地元イベントから災害時の対応など、シーンに応じた多様な利用が可能な公園とした。
デジタルサイネージ、舞台音響、照明、水景施設等が連動するシステムの構築により、人々が日常的に「映像・光・音・水のデジタルアート」が楽しめる公園を実現した。
舞台やリングのスピーカーによって、円弧状の音場環境を形成することで、暗騒音の大きな東京都心部にあっても屋外とは思えない豊かな音場環境を生み出すとともに、スピーカーの指向性により、周辺施設への音環境にも配慮している。