サスティナブル建築へ向けた木材活用 その1(石田沢防災センター)
○ 地球環境への配慮の仕方が変わる
これまで中大規模の建築物に使用されてきた建築材料は、主にコンクリートと鉄骨である。いずれも材料強度が高く、加工性に優れた材料であり、蓄積されてきた技術も多い。一方、建設中に排出されるCO2や使用するエネルギーが課題となっている。
そんな中、CO2固定効果のある木質材料を再評価する動きや、戦後植林した大量の人工林が活用期を迎える中、国産木材を有効活用しようとする気運の高まりを背景として、近年、中大規模木質構造建築物の建設に関心が集まっている。
ここでは、上記のような社会動向を受け、木材を構造材として積極的に利用した事例を紹介する。
・松島町石田沢の道の駅プロジェクト。災害時には防災センター
となる。
・約12mのロングスパンを2mピッチの方杖ラーメン構造で実
現している。
・使用する木部材を幅120mm以下の一般流通材のみとすることで、
木現し空間を経済的に実現している。
竣工年 | 2016年 |
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所在地 | 宮城県 松島町 |
用途 | 防災まちづくり拠点施設 |
テーマ | スマートシティ |
敷地面積 | 20797.67㎡ |
延床面積 | 957.60㎡ |
階数 | 地上1階/地下なし |
構造 | 木造 |
サスティナブル建築へ向けた木材活用 その1 |
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