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三菱一号館 ーレガシーシティ

■プロジェクト概要

 1894年に丸の内で最初の近代的オフィスビルとしてジョサイア・コンドルを中心に設計された三菱一号館。これは単なる様式的な建物ではなく、この丸の内に「一丁倫敦(ロンドン)」と言われた赤煉瓦の街並みを形づくった「オフィスのプロトタイプ」であり、明治期の市区改正による街区形成の「基準」とも言うべき、都市的重要性を持つオフィスビルです。74年間この地に建っていた三菱一号館は、高度経済成長期の1968年、老朽化を理由に解体されました。

その後、丸の内の第3次開発の中で、三菱地所により委託された行政・学識の参加のもと、街づくりの観点から「復元の目的と意義」と、建築そのものに焦点をあてた、ふたつの復元検討委員会による報告書を受け、2009年、当時の設計図、実測図、保存部材等を用いつつ、免震構造などの最新技術によって復元されました。

 美術館となった三菱一号館は、都市再生特別地区の指定を受け、同じ敷地内に立つ最先端オフィスビルとともに、CO2削減、緑化をはじめとした環境負荷低減、文化施設の位置づけから、中庭の広場とともに、丸の内というスマートシティを構成する要素として評価されています。また、元の三菱一号館は、その後、明治終期までに設計された21号館(1914年竣工)に至る間、煉瓦による組積造に始まり鉄筋・鉄骨鉄筋コンクリート造へと、当時の新技術が次々に導入された未来志向の安心・安全な都市をつくり出すトリガーとなった点で、「明治時代のスマートシティ」の発端であったともいえるでしょう。

 その時々の社会と人びとの活動を映す建築、その保存・再生や新たな活用は、場所が持つ歴史的な価値を深めていく街づくりの一例です。

竣工年 2009年
所在地 東京都 千代田区
用途 公共・文化・スポーツ
テーマ 歴史的建造物、スマートシティ
敷地面積 11,931㎡
延床面積 6,469㎡
階数 地上3階/地下1階
構造 免震構造、レンガ組積造、木造小屋組み
三菱一号館 ーレガシーシティ
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