サンシャインシティ　ｰパイオニアスマートシティ

■プロジェクト概要

　　サンシャインシティは、旧東京拘置所跡地にして、約350×180ｍ、計5.5haの広大な敷地に建つ大型複合施設である。スマートシティのさきがけともいえ、事務所、店舗、ホテル、ホール、住宅、水族館、バスターミナル、駐車場、広域変電所、地域冷暖房プラント、文化的施設がひとつの街区に集約され、敷地内には首都高速ランプが、隣接して都市計画公園も整備されました。

　当時から最新鋭の設備を持ち、「インテリジェントビル」と呼ばれたサンシャインシティは、内包する地域冷暖房プラントや広域変電所から、街区を超えた広範囲なエリアにエネルギーを供給しています。駐車場は都市計画駐車施設として周辺の駐車場需要に大きく貢献するとともに、首都高ランプ機能が池袋地域の首都高への出入口機能を担っています。こうした利便性からバスターミナルも備え、交通機能の結節点になっています。

パブリックスペースとして、低層部には４層もの公共通路を備え、屋上庭園とともに常時開放された空間を有し、公共通路に面する巨大商業施設の賑わいの創出に留まらず、地域の防災拠点としての機能も重視されています。このほか、中高層部にはオフィス、ホテルに加え、水族館、劇場などのアミューズメント施設や、会議施設、展示施設を備えます。今でも年間約3,000万人が訪れる池袋のランドマークであり、随時リノベーションを行い、機能更新をし続けることで、サステイナブルなコンパクトスマートシティであり続けていると言えるでしょう。