INTERVIEW #01
想う力と、実現する力。
建築物は、その結晶です。
建築設計一部/2016年入社/Sさん
プロジェクト全体を、
デザインする。
意匠設計者として、入社直後から、銀行の本店建て替えや新築ビル計画といった大きな仕事を任せてもらっています。最近では、海外の大型案件のコンペにも参加するようになりました。数多くの建築に携わる中で感じているのは、意匠設計という仕事は、建物のカタチだけではなく、プロジェクト全体をデザインする立場であるということです。クライアントの想いを正確にくみ取ったうえで、構造や設備、内外装など、各分野のプロとともに設計を進めていく。私たちはその中心で、建築物としての美しさ、施工の実現性、クライアントのイメージなど、あらゆる要素を考慮して、プロジェクト全体の舵をとる役割を担います。どんなに良いアイデアも、実際にカタチにできなければ意味はありません。さまざまな制約や意見の違いを乗り越えて、プロジェクトを進めていく調整能力、バランス感覚がとても大事なんです。何百億、何千億という規模のプロジェクトを、自分が動かす。責任も大きいですが、完成した建築物を見たときには、言葉にできないほど誇らしい気持ちになりますね。
歩く街。出会う人。
そのすべてが、自分のセンスを磨いてくれる。
プロジェクトの中心となる意匠設計者。関わるすべての人から信頼してもらうために、当然ですが、設計者としての知識・技術を磨きつづける努力は欠かせません。日頃意識しているのは、シンプルですが、街をたくさん歩くことです。街はアイデアの宝庫。設計で行き詰まったときにも、街を歩いてみることで、新しい発想が生まれることも多いんです。長期休暇には海外にもよく出かけて、違う文化の街や建物にもたくさん触れています。また、社内では、著名なプロダクトデザイナーやアートディレクターを招いた勉強会・懇親会も頻繁に開かれています。建築以外の分野で活躍している方のお話も、すごく刺激になりますね。そうやって、見たり聞いたりしたものが、少しずつ蓄積されて、意匠設計者としての発想力や、引き出しの多さにつながっていきます。柔軟な発想でイメージを引き出せることは、それだけ、クライアントの理想に近い建築を生み出せるということ。意匠設計者として、人の想いに寄り添いつづけるために、学びが尽きることはありません。
ONE DAY SCHEDULE
ある1日の流れ
INTERVIEW #02
人のために、
建築ができることを。
建築設計三部/2016年入社/Kさん
建築を考えることは、
人のくらしを考えること。
大学院の頃から、建築と街との関係に強い興味がありました。三菱地所設計への入社を決めたのは、130年にわたって丸の内の街と空間をつくってきた実績や、自由で先進的な設計思想、そしてスケール感に惹かれたからです。建物だけではなく、建物から生まれる人の営みや、街という空間のより良い体験を生み出すような設計がしたい。そう考えていた私にとって、理想的な環境だと思ったんです。実際に入社してから、丸の内の大規模な建替プロジェクトなど、まさに自分がやりたいと思っていた仕事を任せてもらっています。工事着工頃から担当したそのプロジェクトでは、巨大な外装モックアップ(建物外装の原寸大の試作)の製作などに携わりました。仲通りに面した建物正面の外装に、私もアイデアを出したデザインが採用されています。自分の仕事が街の一部となって、たくさんの人の毎日に溶け込んでいくことに、大きな喜びを感じています。
優れた建築は、
悩み抜いた先にしか生まれない。
現在は、高層ビルの建替計画なども手がけています。建物の顔となるファサード(正面外装)や、コンセプトの提案といった初期段階から任せてもらいました。BIM(Building Information Modeling)による高精度な完成イメージを作成しながら、同時に手描きのラフもつくってお客さまとの議論の余地を残すなど、要望をうまく引き出せるような工夫をして設計を進めています。
どんな建物を設計する上でも、常に意識しているのは、自分のアウトプットを過信しないこと。デザインの美しさはもちろん、機能性、都市計画上の問題や法的な制約など、あらゆる角度から検証を重ねて設計を行います。今の設計で本当に問題がないのか、もっと良くできないか、と最後まで粘り強く考え抜く。苦しい側面もありますが、その積み重ねの先にしか、優れた建築物は生まれないと思うのです。設計という仕事は、答えは一つではありません。自分ならではの答えを出せるように、これからもたくさん悩んで、考えて、最良の設計を追い求めていきたいです。
ONE DAY SCHEDULE
ある1日の流れ
INTERVIEW