INTERVIEW #04

電気から、
建物の未来を考える。

電気設備設計部/2016年入社/Tさん

想像力が、設計のカギ。

建物の心臓部である受変電設備・発電設備から、照明、セキュリティ、弱電設備まで。建物に関するあらゆる電気設備の設計・監理を行っています。一口に電気設備といっても、目的や用途が違えば、当然、求められるアウトプットも異なります。オフィスや学校なら、作業しやすい色や照度の照明を。美術館や博物館なら、展示物を美しく見せるために色の再現性が高い照明を。また、建物の電気設備の根幹となる受変電設備なら、過去の同規模・同様との建物のスペックを参考に、綿密なシミュレーションを重ねて、将来的なスペック変更にも対応できるように設計を行う。空間のデザインや機能性との兼ね合いにも配慮し、意匠や構造・機械設備の設計者と調整を何度も重ねて、建物にとって最適な電気設備を考えます。技術的な理論・知識はもちろんのこと、実際の運用や管理フェーズのことまで想定し、先を見据えた設計を行う想像力も、電気設備設計者にとって重要なスキルの一つなのです。

もっと大きな視点で、電気設備を考えたい。

建物を守るセキュリティシステムも、私たちが手がける重要な電気設備の一つです。建物のセキュリティ計画をもとに、適切な設備機器の配置を組み立てます。ここでも、管理や運用のフェーズまで考え、長期的な目線で設計をすることが大切。セキュリティシステムと連動した火災報知器が誤作動する可能性なども視野に入れ、慎重に設計を行っています。

技術の進歩が進み、建物をとりまく環境が変わりつつある現在。今後は、建物内部に限らず、もっと大きな視点で電気設備を考える必要が出てくると思いますし、私自身も面的な設計・開発にはとても興味があります。たとえば、電気自動車を利用して、街全体で電力を融通しあうような時代もやって来るはず。丸の内や横浜みなとみらいを面的に開発してきた実績をもつ当社は、私たち電気設備設計者にとって、大きな可能性に満ちた舞台だと思います。“電気”という観点から、建物と街、そして人の未来をより良いものにするために、これからも、技術を磨き続けます。

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