INTERVIEW #09

街に生命力を与える、
基盤をつくる。

都市環境計画部/2016年入社/Kさん

新しい挑戦、
難しい課題の連続。

都市開発の検討段階から、そのエリアの基盤施設となる道路や地下道などの計画・設計、工事監理を行うのが、都市環境計画部。さらにランドスケープのプランニングや、環境計画・調査も私たちの担当領域になります。いわば「街に生命力を与える」基盤を整える仕事を、一手に引き受けています。土木・ランドスケープ・環境といった分野でのチーム分けはなされておらず、設計者はあらゆるジャンルを担当し、企画・構想から設計・工事監理まで、すべての段階でプロジェクトに関わっていくことになります。私が現在担当している案件は、丸の内や池袋を中心に7つほど。街全体のマスタープラン検討、ターミナル駅前の大規模再開発の計画検討、広場のランドスケープの設計、地下通路の工事現場の立会いなど。ルーティンワークと一線を画す業務だからこそ、毎日新しい挑戦、難しい課題の連続。さまざまなプロジェクトを同時に経験できる面白さ、自分が成長している手応えを、いつも感じながら仕事をしています。

巨大ターミナル駅に、世界に類のない劇場をつくる。

特に思い出深い仕事は、池袋西口公園の設計業務です。巨大ターミナル駅・池袋の目の前に、オーケストラの響く野外劇場を設計するという、世界にも類のないプロジェクト。特徴的な螺旋を描く円形の構造物、屋外施設ならではの雨水の排水など、さまざまな課題があるなかで、最も頭を悩ませたのは、直下を走る地下鉄と、地下2~3メートルある躯体との兼ね合い。土木的に非常に難しい問題が山積するなかで、粘り強く解決策を考え続けました。また、照明やスピーカーといった舞台機構を外からも見えるようにあえてスケルトンにする、という建築の工夫は実は私のアイデアがきっかけ。いい考えがあれば、どんどん取り入れて、より良いものをつくる。そんなチームだったからこそ、他の職能や、音響、劇場の専門家と協力しながら、一つの劇場をつくりあげる時間は、仕事ということも忘れるくらい楽しい時間でした。思い描いた街づくりを、自分たちの手で実現していく。この仕事に、大きなやりがいを感じています。

ONE DAY SCHEDULE

ある1日の流れ

INTERVIEW